昭和53年2月・・・あの時代がもう一度 蘇る・・ ...故大津あきら氏&根岸季衣の名曲 音信川・風向き ふたたび... |
とっくに廃盤になっていて、コロンビアの人が借りたいと言って来た事があって、 私の手許にも無くて(多分山口の夫の実家に置いてあると思うのだけど) 結局田舎の友達が持っていたのを、借りたという位 、レアなのです。 一応初盤で2万、再盤もしたはずなんだけど...アルバムはその2枚です。 2枚共、全詩曲大津です。その頃役者がレコード出すのがやたら多くて、 私もつか事務所で丁度話題に乗っていた時期だったので、数社からお誘いがありました。 全曲大津でいきましょう。と、思いっきり良く仰ったコロンビアで、 当時、同棲中だった私達とエジソンというアレンジャーと三人でコツコツ積み上げて作った (一枚目は一年近くかけました)本当に懐かしいアルバムです。 へったくそだけど、三人の愛情がこもってます。アルバム作りの作業がなかったら、 結婚していたかどうか... シングルは他に「風向き」「夜明けのヒーロー」 (ジャケット撮影のため、ホントに夜明けになるのを、六本木で待って、 それも数日。出来た写真は夕方と変わらなかった、なんてオバカをやったのも、 当時飲み仲間だった平地さんというカメラマンで、ああこれも青春の思い出!)
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__豹のように砂糖菓子のように__ 現在(いま)、舞台に立たせると 最も美しくなれる女である。 その清純さもその傲慢さも、軽やかに 演じ分けることのできる女優である。 この女が肩をいからせ、獲物を睨む眼は豹の眼であり、 この女が雨にうたれて膝を抱く哀しさは、砂糖菓子の脆さである。 無垢であるがゆえに、どのようにでも「したたか」になれるのが女なら、 根岸とし江が舞台から客席を見下ろし仁王立ちする姿は、 確実に一つの時代の「女」を射抜いている。 男たちは彼女の甘さに欺かれまいと、また彼女のつれなさにはねつけられまいと 必死で武装する。が、彼女は、「女らしさ」という言葉の中に封じ込めようとする 男たちの戦術を逆手にとり、そのたくらみを軽やかに越え、 新しい時代の新しい「女らしさ」をつくりだそうとしている。 客は彼女に無視されることを恐怖する。 ■つかこうへい■ ..レコードのコメントより.. |